ホームページを作ると決めたものの、「何を準備すればいいのか分からない」という方は少なくありません。
制作会社に依頼する場合でも、「画像やテキストはご用意ください」と言われることが多く、そこで初めて「素材って何?」と戸惑う人も多いでしょう。
この記事では、ホームページ制作に必要な素材の種類と準備のコツを、初心者にもわかりやすく解説します。
これからサイトを立ち上げる予定の方、制作依頼を検討している方は、ぜひこの記事を参考に、効率よく素材を整えていきましょう。
なぜ「素材の準備」が重要なのか?

素材がないと、ホームページのデザインも構成も前に進みません。
・写真がなければビジュアルが作れない
・文章がなければレイアウトやコンテンツが決められない
・ロゴやカラーがなければブランドの印象が伝わらない
つまり、素材はホームページの「設計図」と「材料」のようなものです。
準備がしっかりできていれば、制作はスムーズに進み、納期短縮・コスト削減にもつながります。
ホームページ制作で必要になる主な素材一覧

以下は、一般的な企業サイト・サービスサイトを制作する際に必要とされる代表的な素材です。
1. ロゴデータ
企業やブランドの顔となるロゴは、最優先で用意したい素材です。
・できれば背景透過のPNG形式またはベクターデータ(AI、SVGなど)
・カラー/モノクロのバリエーションがあると便利
・横長/正方形の2パターンあると使い回ししやすい
デザインが未完成の場合は、仮で文字ロゴだけでも用意するとスムーズです。
2. メインビジュアル・イメージ画像
ファーストビューやヘッダーに使う印象的な画像も重要です。
・商品やサービスの魅力が一目で伝わる写真
・高画質で横幅が大きめ(2000px以上)だと使いやすい
・ストックフォトを使う場合は商用利用可のものを
自社の雰囲気や世界観を伝えるためにも、できるだけオリジナルの撮影写真を使うのがおすすめです。
3. 商品・サービス写真/施設写真など
扱っている商品、サービス、店舗の外観・内観、スタッフ写真など。
・商品:複数カット(正面・斜め・使用シーン)
・サービス:提供中の様子、実績ビフォーアフターなど
・施設:アクセスしやすいよう外観・周辺環境もあると親切
スマホ撮影でも構いませんが、光や構図に気をつけるだけで仕上がりが大きく変わります。
4. 各ページに掲載する文章(原稿)
テキストはホームページの「中身」です。
ページ構成に合わせて、以下のような内容を用意しましょう。
・トップページ:キャッチコピー、サービス概要、強みの紹介
・会社概要:企業理念、沿革、所在地、代表あいさつなど
・サービス紹介:内容・料金・流れ・特徴など
・お客様の声:実際のレビュー・事例(許可を取ること)
・よくある質問(FAQ):よく受ける問い合わせをリスト化
・お問い合わせページ用のテキスト(例:「お気軽にご相談ください」など)
完璧な文章でなくても構いません。
まずは「伝えたいこと」を箇条書きでまとめるだけでも、制作側が構成を組み立てやすくなります。
5. カラー・フォントなどのブランドイメージ
統一感のあるサイトにするために、ブランドの世界観やルールを共有しておくと効果的です。
・コーポレートカラー(メイン・サブ)
・使用している書体(あれば)
・参考にしている他社サイトのURL
・デザインイメージ(シンプル、スタイリッシュ、ナチュラルなど)
とくにデザインにこだわりたい場合は、雰囲気の参考になる画像やサイトをピックアップしておくと、仕上がりのズレを防げます。
6. 地図情報・アクセス情報
来店型のビジネスや実店舗がある場合は、アクセス情報も必要です。
・GoogleマップのURL
・住所、最寄り駅、駐車場の有無など
・写真付きで道案内ができると親切
「アクセスが分かりづらい」と感じる方も多いため、視覚的に伝える工夫があると来店率向上にもつながります。
7. お問い合わせ用の情報
フォームを設置する場合、どの情報をユーザーに入力させたいかを決めておきます。
・名前、メールアドレス、電話番号
・お問い合わせ内容(自由記述)
・希望連絡方法
・プライバシーポリシーの内容
メールや電話など他の連絡手段もあれば、アイコンやリンクを掲載する情報も一緒に渡しておきましょう。
素材準備のコツと注意点

早めに用意しておくと進行がスムーズ
素材がすべて揃ってからでないと、デザインや構成は進められません。特に画像やテキストは、あとで「やっぱり撮り直したい」「文章を変えたい」となると、手戻りが発生します。
制作スケジュールを遅らせないためにも、準備は契約後すぐに取りかかるのがベストです。
データの形式・サイズにも注意
・写真はできるだけ高画質(JPG、PNG推奨)
・ロゴは背景透過のPNGまたはAI/SVG形式
・テキストはWord・Googleドキュメントなどで提出
・ZIPなどでファイルをまとめるとやり取りがラク
制作会社によって推奨フォーマットが異なるため、事前に確認しておくと安心です。
商用利用NGの素材に注意
無料素材サイトを使う場合でも、商用利用可のものを使うようにしましょう。
とくに以下のケースは避けてください。
・ネットから勝手に拾った画像
・出典不明のイラストや写真
・フリー素材でも使用条件を読まないまま使う
トラブル防止のためにも、「自分で撮った写真」または「信頼できる素材サイト」の画像を使うのが安全です。
まとめ
ホームページ制作は「どんなサイトを作るか」だけでなく、「どんな素材を使うか」が仕上がりに大きく影響します。
必要な素材をあらかじめ整理し、早めに準備しておくことで、
・制作がスムーズに進む
・完成イメージにズレが起きにくい
・無駄な手戻りや追加費用を防げる
といったメリットがあります。
完璧な状態でなくても構いません。
まずは「あるものを集める」「必要そうなものを洗い出す」ところから始めてみてください。
素材をきちんと準備できることは、発注者としての信頼にもつながります。
理想のホームページに近づける第一歩として、しっかりと素材を整えていきましょう。