「せっかくホームページを作ったのに、お問い合わせがまったく来ない…」
そんな悩みを持つ方に共通する原因の一つが、「導線設計ができていない」ことです。
どれだけ見栄えが良くても、訪問者に“次の行動”を示していないサイトは、成果につながりにくいのが現実。
特に、格安ホームページ制作サービスでは、テンプレートに頼りすぎて導線が不明確になるケースも少なくありません。
この記事では、初心者でも実践できる導線設計の基本と、成果につながった実例をあわせて紹介します。
導線設計とは?|ユーザーを目的地まで導く「道づくり」

導線設計とは、ユーザーが「見たい情報」にたどり着き、「とってほしい行動」へ自然に進むように道をつくることです。
たとえば、以下のような流れが一例です。
1.トップページでサービスの特徴を伝える
2.詳細ページで信頼性や実績を伝える
3.お客様の声やQ&Aで不安を払拭する
4.お問い合わせボタンや予約フォームへ誘導
この一連の動きがスムーズであるほど、ユーザーの離脱が減り、コンバージョン(=成果)が高まるというわけです。
初心者でも押さえたい導線設計の3つの基本

1. CTA(行動喚起)の配置を明確にする
CTAとは「Call To Action」の略で、「資料請求はこちら」「お問い合わせする」「LINEで予約」など、ユーザーに行動を促すボタンやリンクのことです。
CTAが見つけにくいサイトは、せっかく興味を持ったユーザーも迷って離脱してしまいます。
・各ページの下部に必ずCTAを配置する
・スマホでは画面下部に固定ボタンを設置
・「今すぐ」「簡単に」など行動を促す言葉を添える
特にスマートフォンからの閲覧では、“スクロールせずに見える位置”へのCTA設置が効果的です。
2. メニュー構成は「ユーザー視点」で考える
よくある失敗が、「会社紹介」「事業内容」「サービス」など、企業側の都合だけで作られたメニュー構成。
しかし、ユーザーは「自分の悩みを解決してくれるか」を軸にページを探します。
・「はじめての方へ」「料金の目安」など、ユーザーの関心ごとに合わせた表記
・「よくある質問」「納品までの流れ」など、不安を減らすコンテンツも重要
・ページ名は専門用語を避けてわかりやすく
“読みたい順番”と“行動したくなる順番”を意識して構成を整えることが、成果につながる導線設計の第一歩です。
3. ページごとの目的を明確にする
1ページに「会社紹介も商品説明もブログも全部ある」状態では、ユーザーは何をすればいいか分からず離脱してしまいます。
各ページに明確な目的を持たせましょう。
・トップページ:サービスの全体像と魅力を伝える
・サービスページ:具体的な内容とメリットを説明
・料金ページ:価格だけでなく価値を伝える
・Q&Aページ:よくある不安や疑問を解消する
・お問い合わせページ:迷わせず行動させる構成に
「このページに来た人は何を知りたいか?」「何をしてもらいたいか?」を明確にすることが、導線の質を左右します。
よくある導線設計ミスと改善例

【ミス1】お問い合わせボタンが1ページに1つだけ
→【改善】ヘッダー・フッター・ページ下部・スマホ固定バーにCTAを設置
どのタイミングでも問い合わせに進めるようにしておくことが重要です。
【ミス2】情報が縦に長すぎて肝心のアクションまでたどりつけない
→【改善】要所要所にミニCTAや見出しを挿入
スクロール中にも複数回「行動の機会」を設けましょう。
【ミス3】訪問者の目的が分からないままテンプレートに当てはめる
→【改善】想定するターゲット(ペルソナ)を1人に絞って設計
たとえば「30代女性の起業相談が多いなら、その人が安心して問い合わせたくなる構成」に特化します。
成果につながった導線設計の実例

事例1:美容室の予約が2倍に増加
トップページにあった「ギャラリー」「ニュース」を下に下げ、
「料金メニュー」「スタイル例」「予約ボタン」を上部に再配置。
さらに、スマホ画面下に「電話する」「LINE予約」ボタンを常設したことで、ユーザーの迷いが減り、予約数が2倍に増加。
事例2:税理士事務所の問い合わせが3倍に
「サービス内容」「料金表」「相談の流れ」を1ページにまとめたLP型構成へ変更。
それぞれのセクションの末尾に「無料相談はこちら」のボタンを配置。
CTAの数と位置を最適化したことで、実際の問い合わせが月10件→月30件に増加した。
導線設計を成功させるためのチェックリスト
・各ページに明確な目的と役割があるか
・CTAが複数箇所に配置されているか
・モバイルでの導線が快適か(スマホ固定ボタン等)
・ページ遷移が自然か(迷わないメニュー構成)
・Q&Aやお客様の声など、背中を押す情報があるか
・各ページの末尾に“次の行動”が設定されているか
このチェックリストをもとに設計すれば、格安制作サービスでも成果の出るホームページを実現することは十分可能です。
まとめ|導線の質が成果の質を決める
ホームページは「見てもらうだけ」では意味がありません。
訪問者に“何かしらの行動をしてもらう”ことこそが、ビジネスにおけるゴールです。
だからこそ、導線設計は「かっこいいデザイン」よりも優先すべき要素です。
今回紹介した基本と実例をもとに、あなたのホームページも「問い合わせにつながる構造」へアップデートしてみてください。
格安制作でも、設計次第で成果は大きく変わります。