Webサイトリニューアルの費用は、簡易な小規模サイトなら数十万円、設計やCMS移行まで含める場合は100万〜300万円以上が検討の目安になります。ただし、同じ10ページでも、原稿を流用する制作と、取材から構成を見直す制作では必要な予算が異なります。
相場を調べると金額に大きな差があるのは、比較している作業範囲が違うためです。この記事では規模別の公開目安を整理し、費用の内訳、追加料金を防ぐ見積もりの確認方法、予算を抑える考え方まで解説します。
Webサイトリニューアルの費用相場を規模別に比較

まず、会社案内を中心とした企業サイトの公開相場例を見てみましょう。以下は複数の制作関連事業者が示す目安を整理したもので、全国の受注金額を集計した平均値や当社の料金表ではありません。
| 規模・ページ数の目安 | 公開されている費用目安 | 予算検討の前提 |
|---|---|---|
| 小規模:5〜10ページ | 30万〜80万円 | テンプレート活用など、比較的シンプルな企業サイト |
| 小〜中規模:10〜30ページ | 100万〜300万円 | 企業サイトのデザイン刷新やCMS移行などを検討 |
| 中〜大規模:30〜80ページ | 300万〜700万円 | 複数のサービスや部署を含む構成を整理 |
| 大規模:80ページ以上 | 700万〜数千万円 | 移行量や機能、関係部署が多い案件は個別に積算 |
表は横にスクロールできます。金額は各資料の表記に基づき、税区分・含まれる作業は見積もり時に確認してください。ページ数の境界は厳密な料金区分ではありません。参照日:2026年10月6日。
ページ数と「デザインする種類数」を分けて考える
同じ20ページでも、共通のレイアウトで商品情報を差し替えるサイトと、全ページを個別にデザインするサイトでは手間が異なります。「トップページ1種類、サービス詳細1種類、記事詳細1種類」のように、作る画面の種類を整理すると見積もりの理由が分かりやすくなります。記事数が多い場合は、デザイン費とは別に移行・確認の作業量も数えましょう。
EC・予約・会員機能がある場合は別途見積もる
商品販売や予約受付、会員ログインが必要なサイトは、企業サイトのページ数別相場だけでは判断できません。決済や在庫との連携、既存データの移行、動作テストまで要件をまとめます。外部サービスを利用する場合も、初期設定費だけでなく月額利用料を確認してください。
リニューアル費用の内訳|何にお金がかかるのか

「制作一式」という総額だけでは比較が難しくなります。見積書は次の項目に分け、どの作業が含まれ、どこから追加料金になるのかを確認しましょう。
| 項目 | 主な作業 | 金額が変わるポイント |
|---|---|---|
| 調査・設計・進行管理 | 現状確認、目的整理、構成案、打ち合わせ | 分析範囲、関係部署、確認回数 |
| デザイン・実装 | 画面デザイン、スマホ対応、ページ制作 | 固有レイアウト数、動き、ページの長さ |
| CMS・機能開発 | 更新画面、フォーム、外部連携の構築 | 更新項目、権限、独自機能の有無 |
| 原稿・写真などの制作 | 取材、執筆、撮影、図解の制作 | 自社支給か外注か、制作点数 |
| 移行・検証・公開 | 記事移行、転送設定、表示・送信テスト | 移行件数、既存環境、確認端末 |
| 公開後の保守・運用 | 更新、バックアップ、障害対応など | 対応範囲、頻度、受付時間 |
初期費用の配分をイメージするための試算例
例えば、原稿と写真を自社支給する10ページ程度のサイトで、設計・進行管理20万円、デザイン25万円、実装30万円、CMS・フォーム15万円、移行・検証10万円と置くと、初期費用は合計100万円です。これは内訳の見方を示す税別の仮定例で、実際の相場内訳や当社の見積もりではありません。撮影や大量の記事移行を依頼するなら、その分を別に積算します。
保守費用も含め、3年間の総額で比較する
比較式は「初期費用+月額費用×利用月数+追加費用」です。仮に初期費用100万円・月額2万円なら、3年間で172万円になります。いずれも税別と仮定した計算で、サーバー・ドメイン代や追加改修が別ならさらに加算します。月額料金に記事制作や解析が含まれる契約と、障害対応のみの契約は、同じサービスとして比べないようにしましょう。
見積もりで確認したい追加費用と移行の注意点

原稿・画像・修正回数の条件を明確にする
「原稿は支給」とある場合、既存文章のコピーだけでよいのか、新しい構成に合わせて書き直す必要があるのかを確認します。写真も枚数・撮影の有無・素材購入費をそろえましょう。デザイン確定後の変更やページ追加が有料になる条件、修正回数の数え方を、着手前に共有しておくと予算管理がしやすくなります。
検索流入を引き継ぐための作業を含める
URLが変わる場合は旧ページと新ページの対応を整理し、適切なリダイレクトを設定します。Googleもサイト移転時にはURLの対応付けや転送、移転後の監視を案内しています。全ページをまとめてトップへ転送するのではなく、内容が対応するページへの移行を検討してください。順位の維持は保証できないため、公開後の検索流入やエラー確認まで担当を決めましょう。
参考:Google検索セントラル「URLの変更を伴うサイト移転」
サーバー・メール・計測の切り替えを忘れない
サーバー移転とメール移転は別の作業になることがあります。ドメインの管理権限、メールの設定、フォームの送信先、GA4などの計測設定を誰が引き継ぐか確認してください。旧サイトを先に解約せず、新サイトの動作確認と切り替えの段取りを決めます。制作会社も変更する場合は、制作会社変更時のデータ移管と注意点も参考にしてください。
現行サイトのURL/リニューアルの目的/残すページと追加するページ/必要な機能/移行する記事数/原稿・画像の担当/希望公開時期/予算上限
この条件を同じ資料にまとめて2〜3社へ相談すれば、価格差が作業範囲の違いなのか判断しやすくなります。金額だけでなく、成果物と公開後の対応まで並べて比較しましょう。
Webサイトリニューアルの費用を抑える方法とFAQ

全面刷新が必要か、部分改修で足りるかを見極める
問い合わせ導線が分かりづらいだけなら、主要ページやフォーム周辺の改善で対応できる場合があります。一方、更新しにくさや古い仕組みが課題なら、見た目だけ変えても解決しません。まず「誰に何を伝え、どの行動を増やしたいか」を決め、必要な改修を優先しましょう。
使える素材を整理し、社内の確認担当を決める
既存の写真・原稿を使える状態でそろえ、会社情報や実績の事実確認を社内で済ませると、制作会社の作業を減らせます。ただし素材の利用範囲も確認してください。決裁者と確認期限を決め、要望をまとめて伝えることも手戻りの削減につながります。自社準備にも担当者の時間がかかるため、外注費だけで判断しないことが大切です。
初期負担を抑えたい場合は月額制も比較する
まとまった初期費用を用意しにくい場合は、制作と運用を月額で依頼する方法もあります。利用期間全体の支払額、制作ページ数、修正範囲、最低契約期間、解約時のデータ引き継ぎを確認しましょう。独自システムが必要なサイトでは、月額プランの対応範囲に収まるかも重要です。
マルっとホームページをご検討の方は、現在のサイトと必要なページ・機能をお知らせください。既存サイトからの移行範囲も含め、ご希望に合うプランをご相談いただけます。
WordPressを使えばリニューアル費用は無料ですか?
WordPress本体の利用料と、サイトを作る作業費は別です。無料のテーマを使っても、設計、デザイン調整、移行、動作確認には作業が発生します。有料テーマ・プラグインの利用料や保守費も含めて比較しましょう。
費用をかければ問い合わせは増えますか?
制作金額だけで成果は決まりません。公開前に問い合わせ数やフォーム完了率などの現状を確認し、公開後にどの指標を追うか決めておきます。Webサイトリニューアルの費用は、必要な制作範囲と、その後に改善を続けられる運用体制をセットで考えることが大切です。